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Alo Walaは、米シカゴ出身のパンジャビ系インド人ラッパー。インドの伝統楽器も織り交ぜながら、ダンスミュージックやヒップホップ、レゲエといったジャンルを組み合わせた楽曲。音楽カルチャーメディア “Thump”は、「世界のベース・ミュージック・シーンにおける新たなスター」と評している。

本名はShivani Ahlowalia。“Alo Wala”とは、ベンガル語とヒンディー語を合わせた言葉で”Person of the light”の意味だという。2014年11月にデビューEP “Cityboy”をポルトガルのレーベルEnchufadaからリリース。スリランカ出身のミュージシャンM.I.Aを連想させるダンサブルかつ政治的なメッセージ性の強い楽曲が人気を博した。

“Cityboy”のミュージックビデオ。

自らNGOを立ち上げるほど政治や社会問題への関心が高い彼女によるこの作品は、ダンサブルなサウンドでありつつもメッセージ性が強い楽曲が並ぶ。表題曲の”Cityboy”では、ニューヨークに住む特別な人種的・カルチャー的な背景を持つ人々を歌ったほか、2曲目の”Bend Yuh Backbone”は、2011年に発生した大型サイクロンの被害から復興しようとしているインド南部の都市ポンディシェリに関するもの。当時アーティストレジデンシーとして同地に一時滞在していた彼女は、被害から立ち直ろうとしている現地の人々に感銘を受けたという。

「私が住んでいた家のホストの人がこう言うのを聞いて驚いたの。”今回のサイクロンのおかげでより良い街に作り直すチャンスができた”って」(Ahlowalia)。

また2014年12月にはEPのプロモーションを目的としたインドツアーを実施。Magnetic Fields FestivalNH7 Weekenderをはじめとする主要な野外フェスに出演した。また同時にデリーを拠点とする人気トラックメーカーNucleyaとのコラボ曲”Little Lotto”をリリースしている。

ニューヨークで”Cityboy”を作り上げた後は、拠点をデンマークの首都コペンハーゲンに移した。楽曲の制作やツアーで世界各国を飛び回るノマド的な生活を送る中で、重要な教訓を得ることができたという。

「歌うことができるということと、単に声を出せることの違いは、自分の視点を持っているかどうかだと思う」(Ahlowalia)。

■Alo Wala
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※参照情報
Indian Tropical Bass Group Alo Wala are New Stars of the Global Club Movement
Alo Wala working on new material
ALO WALA