インド音楽トピックス

インドでヒップホップスターになったスラム街の青年

ムンバイ郊外にあるクルラ・ウェスト地区は、インド人ですら立ち入りを避けるほどのスラム街。 この暴力や盗みが日常的に横行する過酷な場所で生まれ育ちながら、現在ヒップホップアーティストとしてシーンを席巻している青年がいる。Naezy(ネイジー)名義で活動する21歳のナヴェド・シャイクだ。 今やインド最大級のファッションショーでパフォーマンスを披露するまでになった彼は、国内のヒップホップシーンで注目される新進アーティスト。 2015年9月には、大手ネットメディアBuzzfeedによって、注目のインド人ラッパーと ...
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アーティスト紹介

アーティストカタログ#042:Bandish Projekt

Bandish Projektは、DJでプロデューサーのMayur Narvekarによるソロプロジェクト。インド伝統音楽のミュージシャンを多く排出する家に生まれ、自身もタブラ奏者なだけに、この種の音楽とエレクトロミュージックを組み合わせたサウンドが特徴。 西部グジャラート州アーメダバードの音楽一家の生まれで、幼いころからドーラクと呼ばれるインドの打楽器の教育を受ける。その後打楽器への関心が高まる中でタブラを始めるようになり、著名なタブラ奏者のDivyang Vakilの下で20年間学んだ。 また欧米の音 ...
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インド音楽トピックス

クラウドファンディングが変えるインド音楽シーンの未来

インドのインディー音楽シーンにおいて、クラウドファンディングが盛んになり始めている。 音楽フェスの運営費やアルバム・ミュージックビデオの制作費をはじめ、活動に必要な資金をネット上で不特定多数の人びとから募るのだ。 成功すれば通常では手が届かないような大きな規模の企画が実現できるほか、うまくいけば先進的な取り組み事例として認知を広めることができる点がポイントだ。 数多く並ぶ事例に出てくるアーティストを見てみると、知名度の高いベテランからデビュー直後の若手まで幅広い。 インドは他の国と比べて音楽制作によるマネ ...
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アーティスト紹介

アーティストカタログ#041:Space Behind The Yellow Room

Space Behind The Yellow Room(SBTYR)は、ベンガルール出身の4人組ポストロックバンド。インドの中でもポストロックが盛んなベンガルールのシーンにおいて、最前線を走るバンドの一つ。 ドラマー兼ボーカリストのShoumik Biswasが中心となって2012年に結成。メンバーはすべて同じデザインスクールの生徒だという。 2014年9月に8曲入りのデビューアルバム “Conversations That Determine A Life?”をリリース。この作品は、リリース直後にロー ...
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インド音楽トピックス

地方にのしかかる電力供給の負担、都市部の成長の裏側で、インドの場合

インド生活の苦労を語るときに、停電の話は欠かせない。 たとえば現地に住んでいると、停電にまつわるこんな苦労話が日本人の間で交わされる。 「40度を超える猛暑の中エアコンが使えなくなった」 「長時間の停電で冷蔵庫の中身がダメになった」 「洗濯の途中で停電になったまま、復旧しない」 頻発する停電に苦労しているのはもちろんインドの人も同じ。 都市部に住む大学生からは「夜眠れないので日中勉強できない」といった嘆きが聞こえてくる。気温が50度近くにまで上がる中、停電が続けば大規模な抗議活動が起きたりもする。 電力問 ...
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インド音楽トピックス

日本のアニメが好きなインド人が作ったエレクトロニカの話

インドのインディーミュージックを紹介するこのサイトを運営する中で、今年に入ってからずっと気になっていたアーティストがいた。 デリー出身の女性アーティストでTarana Marwah(タラナ・マルワ)という名前。若干20歳ちょっとだが、2015年1月にリリースしたデビューEPが好評で、ローリングストーン誌やThumpをはじめとする主要音楽メディアで、「注目の新人アーティスト」として頻繁に紹介されるようになっていた。 まず気になったのが、彼女の作品のタイトル。デビューEPのタイトル名は「Komorebi」(木 ...
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インド音楽トピックス

日本人が聴いても格好いい インドのインディー音楽が分かるおすすめディスクガイド

インドのインディー音楽シーンを紹介するこのサイトを始めて、そろそろ1年になります。 「インドにもこんなかっこいい音楽があったの?」という素朴な驚きから始めたわけですが、一つのシーンを1年もウォッチし続けると、どのアーティストがどれくらい人気があって有名か、なんてことも肌感覚でわかってきます。 そこで今回は初めてインドのインディーミュージックに触れる方に向けて、今の現地シーンで人気のアーティストたちのディスクガイドを作ってみました。ご参考になればさいわいです。 ただその前にそもそもの話として、このシーンの魅 ...
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インド音楽トピックス

日本に進出したいインド人ミュージシャンと、それを阻む日本音楽シーンのガラパゴス化

このサイトはインドのインディー音楽シーンを紹介する(超絶ニッチな)ブログだ。 こういうサイトを運営しているとありがたいことに現地のアーティストと知り合う機会に恵まれることがある。 「インドの音楽シーンはこれからどんどん面白いことになる!」と自分の中で確信のようなものがあるとはいえ、一方で「誰がこんなニッチな記事を読むんだ?」というモヤモヤを抱えているのも事実。 そんな感じで日々地味に更新しているだけに、こういう目に見える反応があると本当にうれしい。 つい先日もThe Koniac Net(コニャック・ネッ ...
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インド音楽トピックス

“世界初のアシッドハウス”はどのようにしてインドで生まれたのか?【追悼Charanjit Singh】

“アシッドハウスの元祖”として世界的に有名なミュージシャン、チャランジット・シンが7月5日、ムンバイの自宅で亡くなった。75歳だった。詳しい死因は報道されていないけれども、就寝中に亡くなったそう。 シンの死を報じるニュースは、インド国内のメディアだけでなく、Pitchforkなど海外の主要音楽メディアでも発信されたことからも、海外での彼の知名度の高さが伺える。 1960〜80年代を中心にボリウッド音楽のセッションミュージシャンとして活動してきた彼が一躍有名になったきっかけは、198 ...
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インド音楽トピックス

インド南部で巻き起こるポストロックブームを追う

インド版Rolling Stone誌にて、ポストロック特集が組まれていました。 なんでも南部のベンガルールを中心にこのジャンルが盛り上がっているのだとか。 記事では、ベンガルールの現地シーンにどんなバンドがいて、インド人である彼らがどんなきっかけや考えでバンドを始めたのか、なんてことが書かれていたので、曲も交えつつ紹介していきたいと思います。 自分としては、実際にインド人バンドの曲をいくつか聴いてみて、改めてこのジャンルの良さを実感するくらい良い曲が多いと思いました。 なによりもボリウッド音楽みたいに、エ ...
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