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Babymetalの人気が本当にすごいですね。

数年前に初めてネットで見かけたときは、「変なアイドルがいるなー」くらいの印象でしたが、国内どころか海外でここまで人気になるなんて、当時は想像もしませんでした。

こんな風にイギリスのアリーナ級の会場を現地人で埋める日本人アーティストが出てくるなんて、すごすぎて現実感があんまりないです。

初の全米ツアーもソールドアウト。

極め付けはアメリカのテレビ番組「コルベア・レポート」への出演。これまでにポール・マッカートニーとかレイディオヘッド、メタリカなんかの一流どころが出演した名物コーナーで、日本のアイドルがパフォーマンス。

ここまで実績を残したからには、日本のポップミュージック史に名前が残ることは確実でしょうけど、加えて海外での人気がどこまで伸びるのか本当に楽しみ。

■インドでの人気は?

ところで欧米での人気が高いのは分かったけれども、ふとインドではどうなのか気になってきました。

日本のカルチャーへの関心が高いとはいえないインドとはいえ、欧米でのBabymetal人気の高さをみていると、何か期待できそうな気もしたので。

で、試しに「Babymetal india」でググってみると。。。なんか出てきました。

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インドのBabymetalファンによるFacebookページでした。

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ファン数が250人というともちろん多くはないけれども、コミュニティーと呼ぶには十分な規模ですね。

ページの説明をみてみると「Let’s Bring BABYMETAL To India !!」(Babymetalをインドに呼ぼう!)とあります。

Babymetalの最新情報なんかを伝える投稿が、1日4〜5本くらいのハイペースで上がっていました。それぞれの投稿をみても、Babymetal愛の高さがビシバシ伝わってくる。。。

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こんなに熱心なBabymetalファンがインドにいるなんて、ちょっと意外でした。一般的にインドの人って、ほかのアジアと比べて日本への関心が低いので、こういうのは嬉しいですね。

■「インドにもファンがいるんだってことを知らせたい」

Babymetalの何が彼らの琴線に触れたのかすごい気になります。早速メッセを送ってみると、管理人の一人だという男の子がすぐに返事を返してくれました。

コルカタに住む21歳のリッディ君。2013年に地元紙のワールドミュージック欄でBabymetalを知ったそう。そんなに早い段階でインドの新聞に紹介されてたんですね。

Babymetalのどこがそんなに魅力なんでしょうか?いろいろとメールする中で、こんな風に話してくれました。

「”かわいい”と”メタル”という全く異なる2つの要素が見事に合わさっている点が素晴らしいよ。それと音楽だけじゃなくて、ユニークで楽しいダンスの振り付けだとか、3人の完璧なパフォーマンス、神バンド(Babymetalのバックバンド)のクールな演奏も良い。これら全てを日本のルーツを保ったまま達成している点も魅力だね」。

やっぱり毎日あれだけの数の投稿をしているだけあって、ポイントをしっかり押さえている感じです。彼はもともとヘビメタが好きだったそうですが、Babymetalと出会って自分の音楽の世界が広がったといいます。

今ではきゃりーぱみゅぱみゅやPerfume、ももいろクローバーZ、℃ute、そしてBabymetalのメンバーも在籍していたさくら学院なんかも聴くそう。確かにだいぶ広がってるな。

この際だから日本のアイドルの魅力についても聞いてみました。

「音楽を聴いたりMVを観たりするたびに、アメリカのポップスとは完全に違う音楽なんだなって思うよ。メンバーたちが完璧にシンクロしたダンスとか、キャピキャピした感じのボーカル、カラフルな衣装、全部とてもチャーミングだね」。

あとこの部分とか僕としては印象的でした。

「それと日本のポップスターは、ファンと触れ合うためのイベントを頻繁に開くよね。握手会や写真集へのサイン会があったりして、ファンがスターと直接触れ合うことができるなんて信じられないよ!こんなコンセプトはアメリカやインドのポップスの世界では見たことない!インドではインディー系の歌手がオーディエンスとパーソナルに触れ合うことはあるけど、有名なスターが同じことをするなんてまずあり得ない。こういった要素があるから、Jpopのアーティストのライブでは、すごくアットホームな雰囲気がある気がするよ」。

アイドルの握手会というと、日本では「CDの販促目的だ!」といわれて叩かれることもあるけど、海外のファン、特にインドみたいにJpopのアーティストとの距離が遠くて歯がゆい思いをしている人たちからすると、すごく恵まれた環境なんでしょうね。

でも日本のポップミュージックを好きなインド人が出てきていることだけでも、一昔前だったら考えられない。すべてはネットのおかげ。

こうなってくるとShing02の曲「400」の歌詞にあるみたいに、「同じ文化の違う世代より、違う文化の同じ世代」的な現象が、日本とインドの間でも進みそうです。

「インドにもBabymetalのファンがいるんだっていうことを、ソーシャルメディアを通して外の世界に知らせたい」という願いから始まった彼らのページ。そのために毎日地道に投稿し続けている様子をみていると、俄然応援したくなりますね。いつかBabymetalのインド公演が実現してほしいものです。

BABYMETAL INDIA
BABYMETAL INDIA(コミュニティー)