Bandish_ALCHEMY_10

Bandish Projektは、DJでプロデューサーのMayur Narvekarによるソロプロジェクト。インド伝統音楽のミュージシャンを多く排出する家に生まれ、自身もタブラ奏者なだけに、この種の音楽とエレクトロミュージックを組み合わせたサウンドが特徴。

西部グジャラート州アーメダバードの音楽一家の生まれで、幼いころからドーラクと呼ばれるインドの打楽器の教育を受ける。その後打楽器への関心が高まる中でタブラを始めるようになり、著名なタブラ奏者のDivyang Vakilの下で20年間学んだ。

また欧米の音楽にも影響を受けるようになり、カレッジ時代の1997年にBandish Projektとしての活動を始める。

「自分が学んできたインドの伝統音楽と、当時人気が上昇し始めていたエレクトロニックミュージックを組み合わせることで、ユニークなサウンドが出来上がるはずだと思ったんだ」(Mayur)。

ただ当時拠点にしていたアーメダバードに演奏できるようなクラブはない。興味を示してくれる数少ない人たちにギグを行ったり、作品を友人だけでなくリキシャの運転手にまで手渡すような地道な活動を続けたそう。

そして徐々に人気と知名度を上げ、2007年にはイギリスのグラストンベリー・フェスティバルへの出演を果たした。2008年にムンバイに移住し、翌2009年にファーストアルバム”Correkt”をリリースする。

2013年にはリンゴ・スターの息子で、インド音楽への関心が高かったギタリストのザック・スターキーとコラボ。ザック率いるオルタナロックバンドPenguins Risingのシングル”Hate Male”の中でシタールとタブラを担当した。

「ザックたちは曲の中にインド音楽的な要素を盛り込みたかったんだ。だから僕がシタールとタブラを持ち込んで、曲の構造を少し変えてみたんだよ」(Mayur)。

2014年にリリースした最新作で3枚目のアルバム”Connekt”。

“Connekt”に収録のシングル”Alchemy”のミュージックビデオ。

■Bandish Projekt
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※参照情報
blueFROG’s take on Bandish Projekt
The Score Magazine
WILD CITY 043: BANDISH PROJEKT
Bandish Projekt
Listen: Bandish Projekt Collaborates With UK Power Pop Act Penguins Rising