feyago-socha-hai

インドのRolling Stone誌が、今年ブレイクしたインド人アーティストたちをピックアップしました。オルタナロックからエレクトロ、ヒップホップ、メタルといった幅広いジャンルからラインナップされている点が、今のインドインディー音楽シーンの盛り上がりを象徴している感じです。

MoonDogs
MoonDogsは、北部ジャンムー・カシミール州を拠点とするロックバンド。ギターとボーカルを担当するHamza兄弟とベースのYousfの3人で2011年に結成した。ジャンムー・カシミール州というインドの辺境を拠点としているものの、今年10月にムンバイの主要なライブハウス”Live from the Console”での演奏も果たしている。

Chandbibi and the Waste Candidates
Chandbibi and the Waste Candidatesは、ベンガルール出身のジャズファンクバンド。女性ボーカルのMana Dhanrajを中心とした4人組。チェンナイの音楽スクールの生徒で結成した。

「彼らの楽曲”What Have We Become”は9分に及ぶクールなジャムセッションだ。今年初めのムンバイでのデビューライブでも、この曲がベストモーメントだった」(Rolling Stone誌)。

Aberrant
Aberrantは、2012年に結成した東部メーガーラヤ州拠点のメタルバンド。長らく地元でのみの活動だったが、今年7月には、デリーで開かれたメタルの音楽フェス”Outrage Festival India”に出演。同じ月にデビューEPもリリースした。来年1月にデリーでオーストラリアのプログレバンドKarnivoolがライブを実施するが、そのオープニングアクトを務めることになっている。

Feyago
Feyagoは、コルカタ出身のヒップホップアーティストVik Senによるソロプロジェクト。2012年12月から活動を始め、今年にはインド各地で開かれる音楽フェス”100 Pipers VH1 Sound Nation」が選ぶ「ベストヒップホップアクト」に選出されている。

この曲はメーガーラヤ州のR&BシンガーMelodyCrabとのコラボソングで、インドの経済格差やセクシャルハラスメントといった社会問題を糾弾した内容。

We The Giants
We The Giantsは、北東部ナガランド州を拠点とする「ポスト・インディーロックバンド」で、2013年に結成。インドの北東部を中心に活動しており、9月にはアルナーチャル・プラデーシュ州の高原で開かれたZiro Festival of Musicに出演した。

Oh,Rocket
Oh, Rocketは、コルカタ出身のポップエレクトロニカデュオ。ボーカルのAniket DuttaとギタリストのShubharun Senguptaが2013年に結成した。今年初めにはデビューEP”The Clouds Woke No Clocks”をリリースしている。ポップなシンセと打ち込みドラムを用いたサウンドで、影響を受けたアーティストとして、The Postal ServiceやMew、Daft Punkなどの名を挙げている。

Hoirong
Hoirongは、デリーを拠点とする4人組バンド。ボーカルのKamal Singhはもともとベンガルールでポストロックバンドを組んでいたが、2013年3月にデリーでHoirongを結成。同年にデビューアルバムをリリースしている。

Nicholson
Nicholsonは、ムンバイを拠点とするボーカルのSohrab NicholsonとドラマーのRohan Ramannaによるエレクトロニカデュオ。今年6月にデビュー EP”For What”をリリースしている。静謐なボーカルとピアノによるジャジーなサウンドが特徴。

Monsoonsiren
Monsoonsirenは、ベンガルール出身のボーカリストNathan Menonによるプロジェクト。2014年は彼にとって飛躍の年となった。世界中でブレイクしたエレクトロデュオOdeszaや、オーストラリアのTom Dayとのコラボ曲を発表し、インド国外でも注目を集めた。2015年1月20日には、満を持してドイツのレーベル”Project:Mooncircle”からデビューEPをリリースする予定。

・関連記事:大手ファッション誌「i-D」、Monsoonsirenの新曲を特集

Curtain Blue
Curtain Blueは、デリーを拠点とする26歳のプロデューサーAbhishek Bhatiaによるプロジェクト。もともとロックバンド”The Circus”のボーカルとして活動していたが、2013年からCurtain Blueとしてのソロ活動を開始した。ドラムマシーンやルーパー、ギター、複数の打楽器といった多様な機材を駆使し、ソロながらジャムセッションのような楽曲を作り出している。近くデビューEPをリリースする予定。

Klypp
Klyppは、ベンガルールのオルタナロックバンドのボーカリストKarthik Baskerと、サイケデリック音楽のプロデューサーFaheem Hasanによって2013年に結成。2014年にデビューEP”Manifest”をリリースしている

「エレクトロニカ風のロックを探しているなら、Klyppはまさにうってつけだ。Baskerの穏やかなボーカルと、Hasanのシンセポップサウンドが見事に融合している」(Rolling Stone誌)。