インド音楽トピックス

インド少数民族の音楽とジャズを融合させたSarathy Korwar、現地集落でのレコーディングを語る

2015年1月のある晴れた日、Sarathy Korwarという青年がインド西部のグジャラート州にあるラタンプールという村に入った。州都から200km以上離れた小さな集落で、観光客が押し寄せるような場所でもない。 ミュージシャンである彼の目的は、ここに住む少数民族Siddi族と会うことだった。 その昔アフリカからインドに渡ってきて以来、先祖伝来の音楽を今でも奏でている民族がラタンプールにいる。そう人づてに聞いた彼は、Siddi族による演奏をフィールドレコーディングし、自身の音楽作品へと昇華しようと考えてい ...
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インド音楽トピックス

インド産マスロックの実力派が織りなすポリリズム、日本人のツボにも入る心地よさ

インドのインディーミュージックシーンの中心地バンガロールから、また新たな話題作が出てきた。 2010年に結成した3ピースバンドのStuck in Novemberが、セカンドEP「First Slice Of Cake」をリリースした。 ポストロックやマスロックが盛んな同地らしい変拍子やポリリズム、テンポチェンジを多用したインスト作品。かわいらしいアルバムカバーからも見て取れるように、マスロックをポップに消化している。 前作リリース後に主要メンバーの一人が脱退してしまったハンデを乗り越えての新作。その苦労 ...
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インド音楽トピックス

キャリアを断たれたパキスタン伝統音楽家たちがニューヨークジャズと共演、復活劇を追ったドキュメンタリー映画が公開

パキスタンに住むアーティストたちにとって、1977年からの10数年間は悪夢のような時代だった。 クーデーターによって誕生したイスラム主義的な軍事政権が、音楽をはじめとする文化活動を弾圧したのだ。 パキスタン北部にある芸術の都ラホールの道端では、イスラム過激派がミュージシャンを意味もなく殴りつけたり、楽器を破壊したりする光景が日常的に繰り広げられた。公共の場で演奏しただけで殺されてしまったミュージシャンも少なくない。 しかしそんなラホールですら、パキスタンの他の地域と比べればまだ安全なほうだった。「音楽は罪 ...
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インド音楽トピックス

インド少数民族の集落でフィールドレコーディング、タブラ奏者が放つジャズエレクトロニカ

インドの西部と南部に点在するシッディ族は、その昔アフリカから渡ってきた部族だ。 ある者は商人や船乗りとしてインドの地に流れ着き、ある者は奴隷としてポルトガル人によって連れてこられた。 人口5万人程度しかいない彼らは、インドの中では常にマイノリティとして存在してきたが、自身のアイデンティティーを失わず、かといって表立って周囲のインド人たちと対立することもなく、500年以上もしぶとく生き抜いてきた。 そんなシッディ族は、先祖から受け継いできた民族音楽を今でも奏でている。長らく口述で伝えられてきた故郷のスワヒリ ...
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インド音楽トピックス

「ムンバイは矛盾うずまく愛すべき街」、レゲエアクトBombay Bassmentへインタビュー

インドの大都市の中でも、ムンバイには他の都市にない色気が漂っている。それは強烈に相反する様々な要素が不思議と共存しているからかもしれない。 うんざりするほどの暑さや喧騒が街を支配する一方で、夜になると海沿いのマリーン・ドライブには街灯が一斉に灯り、静かな夜景が広がる。 紀元前まで遡ることができる歴史がありつつも、インド1の金融センターやエンタメの中心地ボリウッドなどを抱えている。 アジア最大といわれる貧困街で水も電気もない生活を送る人たちがいる一方で、大富豪が27階建ての豪華な「自宅」ビルを打ち立てる。 ...
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インド音楽トピックス

「インド人が歌っているなんて誰も信じてくれない」、ボリウッド歌手と放つダンスポップ

現在は米国サンノゼをベースに活動している音楽プロデューサー、Sanjoy Debは非常に野心的な人物。現在24歳の彼は、世界のメインストリームの音楽シーンにおいて、インドのポップミュージックをさらに打ち出したいと考えているそう。 「インドとアメリカの音楽シーンの架け橋になりたいんだ」(Sanjoy)。 そんな彼が今回発表した新作「Dance Under the Influence」は、ボリウッドで活躍するプレイバックシンガーたちをボーカルに据えたダンスポップミュージック。Aditi Singh Sharm ...
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インド音楽トピックス

70年代の欧米に切り込んだインドの歌姫

インドのインディーシーンが盛り上がり始めていると言われ始めて、数年が経つけれども、まだまだ課題も多い。 その一つが、世界に打って出て名声を獲得したインド人インディーアーティストが少ないということ。 世界で知られているインド人ミュージシャンといえば、ボリウッドや伝統音楽のジャンルにほぼ限られるのが現状だ。 ただ過去にさかのぼると、そういったインド人アーティストが全くいないわけではない。 その一人が、70年代のアメリカとヨーロッパで活躍したジャズシンガーのAsha Puthli(アシャ・プスリ)。ジャズやディ ...
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インド音楽トピックス

「Babymetalよインドに来て!」熱狂的なインド人ファンコミュニティを見つけてしまった件

Babymetalの人気が本当にすごいですね。 数年前に初めてネットで見かけたときは、「変なアイドルがいるなー」くらいの印象でしたが、国内どころか海外でここまで人気になるなんて、当時は想像もしませんでした。 こんな風にイギリスのアリーナ級の会場を現地人で埋める日本人アーティストが出てくるなんて、すごすぎて現実感があんまりないです。 初の全米ツアーもソールドアウト。 初の全米ツアーが全てSOLDOUTってのも凄いけど、フィラデルフィア以外すべて平日ってのが驚異的です。水曜日のデトロイトで2888人埋められる ...
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インド音楽トピックス

インドにもジャズ文化はあった、歴史に埋もれてしまった古き良き時代

「インド音楽」ときいて、ジャズを連想する人はまずいないですよね。 上品なジャズの音色なんて、騒がしいインドの日常の中でかき消されてしまいそう。インドのイメージとはかけ離れています。 でも実は1930〜60年代、まだ「ボンベイ」と呼ばれていた頃のムンバイでは、ジャズ文化が局所的に花開いていました。 1930年代にアメリカのジャズミュージシャンたちがインドを訪れたことをきっかけに、ボンベイのエリート層たちが集まるタージマハールホテルを中心に、毎晩のようにジャズの演奏会が開かれるようになります。 外に広がる悲惨 ...
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インド音楽トピックス

インドで音楽が売れる時代はまだ来ない

デリーのような都市部で電車に乗ると、誰もがスマートフォンを夢中でいじる光景を目にする。エキゾチックなイメージを持たれがちなインドだけれども、こういうところは日本と同じだ。 日本との違いといえば、価格の高いiPhoneよりも格安機種の多いAndroid端末が目立つ点か。 イヤホンを耳にしている人もよく目にする。YouTubeやストリーミングサービスで音楽を聴いている人も多そうだ。やはりインド人リスナーが音楽を聴く手段は、モバイル端末が圧倒的に多いのだろう。 こういう光景を目にすると、ちょっと前からよく見かけ ...
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