インド音楽トピックス

「インド人が歌っているなんて誰も信じてくれない」、ボリウッド歌手と放つダンスポップ

現在は米国サンノゼをベースに活動している音楽プロデューサー、Sanjoy Debは非常に野心的な人物。現在24歳の彼は、世界のメインストリームの音楽シーンにおいて、インドのポップミュージックをさらに打ち出したいと考えているそう。 「インドとアメリカの音楽シーンの架け橋になりたいんだ」(Sanjoy)。 そんな彼が今回発表した新作「Dance Under the Influence」は、ボリウッドで活躍するプレイバックシンガーたちをボーカルに据えたダンスポップミュージック。Aditi Singh Sharm ...
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インド音楽トピックス

70年代の欧米に切り込んだインドの歌姫

インドのインディーシーンが盛り上がり始めていると言われ始めて、数年が経つけれども、まだまだ課題も多い。 その一つが、世界に打って出て名声を獲得したインド人インディーアーティストが少ないということ。 世界で知られているインド人ミュージシャンといえば、ボリウッドや伝統音楽のジャンルにほぼ限られるのが現状だ。 ただ過去にさかのぼると、そういったインド人アーティストが全くいないわけではない。 その一人が、70年代のアメリカとヨーロッパで活躍したジャズシンガーのAsha Puthli(アシャ・プスリ)。ジャズやディ ...
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インド音楽トピックス

「Babymetalよインドに来て!」熱狂的なインド人ファンコミュニティを見つけてしまった件

Babymetalの人気が本当にすごいですね。 数年前に初めてネットで見かけたときは、「変なアイドルがいるなー」くらいの印象でしたが、国内どころか海外でここまで人気になるなんて、当時は想像もしませんでした。 こんな風にイギリスのアリーナ級の会場を現地人で埋める日本人アーティストが出てくるなんて、すごすぎて現実感があんまりないです。 初の全米ツアーもソールドアウト。 初の全米ツアーが全てSOLDOUTってのも凄いけど、フィラデルフィア以外すべて平日ってのが驚異的です。水曜日のデトロイトで2888人埋められる ...
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インド音楽トピックス

インドにもジャズ文化はあった、歴史に埋もれてしまった古き良き時代

「インド音楽」ときいて、ジャズを連想する人はまずいないですよね。 上品なジャズの音色なんて、騒がしいインドの日常の中でかき消されてしまいそう。インドのイメージとはかけ離れています。 でも実は1930〜60年代、まだ「ボンベイ」と呼ばれていた頃のムンバイでは、ジャズ文化が局所的に花開いていました。 1930年代にアメリカのジャズミュージシャンたちがインドを訪れたことをきっかけに、ボンベイのエリート層たちが集まるタージマハールホテルを中心に、毎晩のようにジャズの演奏会が開かれるようになります。 外に広がる悲惨 ...
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インド音楽トピックス

インドで音楽が売れる時代はまだ来ない

デリーのような都市部で電車に乗ると、誰もがスマートフォンを夢中でいじる光景を目にする。エキゾチックなイメージを持たれがちなインドだけれども、こういうところは日本と同じだ。 日本との違いといえば、価格の高いiPhoneよりも格安機種の多いAndroid端末が目立つ点か。 イヤホンを耳にしている人もよく目にする。YouTubeやストリーミングサービスで音楽を聴いている人も多そうだ。やはりインド人リスナーが音楽を聴く手段は、モバイル端末が圧倒的に多いのだろう。 こういう光景を目にすると、ちょっと前からよく見かけ ...
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インド音楽トピックス

デジタルネイティブ世代のインド人が放つインディーフォーク

EDMを中心に盛り上がるインドのインディーミュージックシーンの中で、フォークソングは少し肩身の狭いジャンルかもしれない。 けれどもそれは優れたアーティストがいないということではない。 今年のSXSW 2016への出演が決まっているPrateek Kuhadや、バークリー音楽大学出身でアメリカを中心に活動するZoyaなど、ギター一本で独自の世界観を歌い上げるインド人シンガーソングライターは存在する。 今回インタビューしたデリー出身のShantanu Pandit(シャンタヌ・パンディット)もその一人。 現在 ...
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インド音楽トピックス

インドでプロのミュージシャンになることの現実

南アジアの音楽シーンを紹介するメディア「Border Movement」にて、インドの音楽事情に関する記事があったので、翻訳させていただきました。 オリジナル記事:THE FORK IN THE ROAD: REALITIES OF BECOMING A PROFESSIONAL MUSICIAN IN INDIA —————————————̵ ...
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インド音楽トピックス

インドのサーランギー奏者とエレクトロポップが出会ったら

インドのインディーミュージックの新曲をチェックしていたら、面白いMVが出てきました。 Dehlvees(デルビース)というエレクトロポップユニットの「Mahira」という楽曲。サーランギーの音色と伝統音楽チックなヒンディー語のボーカル、アップビートなシンセ音、浮遊感があってトリッピーなアニメーション、という異色な組み合わせが面白い。 本来出会わないはずのものたちが合わさった、という感じがします。 豊かな蓄積のあるインド音楽と、現代のカルチャーを組み合わせられる点が、この国のアーティストの強みだなと改めて思 ...
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インド音楽トピックス

独自の発展を遂げるバンガロールのミュージックシーン、同地の新進アーティストたちのコンピがリリース

「今、世界中のテクノロジー企業が集まるだけでなく、ミュージックシーンが活況を呈する大都市がある。サンフランシスコのことではない。バンガロールだ」。 こんな書き出しで始まるThumpの記事。インド南部のバンガロールを拠点とする新進レーベル「Consolidate」による初のコンピレーションアルバムのリリースを報じる記事の出だしだ。 (バンガロールが「大都市」かどうかは置いておいて)確かに今のバンガロールには、生きのいいアーティストたちがひしめいているように見える。インド各地からこの地へ拠点を移すアーティスト ...
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インド音楽トピックス

インドのクラウドファンディング先進事例、寄付だけで運営の人気オルタナフェス

「入場料は払いたい人が払えばいい。払う場合でもあなたが払いたいと思った分だけ払ってね」という「Pay What You Want」方式と、クラウドファンディングで集めた資金によって運営されているオルタナロックイベントがある。 その心は、スポンサーやプロモーターからの資金提供を受けずにイベントを開くこと。スポンサーからお金を受け取ることで、ビジネス的な縛りが発生することを嫌った音楽関係者が、5年前に立ち上げた。 「Control ALT Delete」というこのイベントのミッションは、インドにおいて質の高い ...
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