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Fuzzy Logic名義で活動するArfaaz Kagalwalaは、ムンバイを拠点に活動する音楽プロデューサー。インドのインディー音楽シーンの中で、人気エレクトロニックアーティストとしての地位を確立しているだけでなく、CMソングの作曲など商業面でも成功を収めている。

ベンガルール出身でドラムを独学で学んだ彼は、これまでに様々なジャンルのバンドを経験してきた。

初めて結成したバンドは、1999年にベンガルールの大学在学中に同級生と結成したZebediah Plush。当時のベンガルールのバンドの中ではメタルが主流の中、サイケデリックやプログレロックを演奏していた。この頃ケミカルブラザーズやプロディジーを聴いてエレクトロニックミュージックに目覚めたのだそう。

またバンド活動だけでなく、当時のガールフレンドでライター兼シンガーのPriyanka Blahと共に、Tempo Tantrickを結成。このデュオは現地で一定の人気を得たものの、アルバムを残すことなく活動を休止してしまう。

「彼女とは1年ほどで別れてしまったから、音楽活動を続けるのも難しくなってしまったんだ」(Kagalwala)

Tempo Tantrickの楽曲

その後ムンバイに拠点を移して、CMソングの作曲家としての活動を開始。ホンダの二輪車などのCMソングを手がけた。またオルタナロックバンド Slow Down Clownでドラマーとしても活躍。

Slow Down Clownの楽曲

また彼が手がけたボリウッドソングのリミックスが注目されたことで、ソロ名義でも仕事が入るようになる。ただ楽曲の方向性が定まらない時期が続いたことで、ライブのブッキングを得るのに苦労した時期も。

「ブッキングエージェントや会場側としては、僕を起用するからには、僕がどんな演奏をするのか知る必要がある。彼らが僕の起用をためらっていた気持ちは理解できるよ。この時期は自分の人生の中でも、とても難しくてフラストレーションが溜まる時期だった。それでも自分の音楽でなんとかムンバイで生計を立てられるようにしないといけない。そこでビジネス的な成功も視野に入れて作ったのが(デビューEPの)“Money Talks”なんだ。この作品は、僕のキャリアを一気に広げてくれたと思う」(Kagalwala)。

商業面での成功を狙ったという“Money Talks”(2014年1月リリース)のオフィシャルMV

さらに2014年10月にはセカンドEP “Guerilla Monsoon”をリリース。

同じくムンバイで活動する人気シンガーソングライターNicholsonとのコラボ曲。Radioheadの楽曲”Give Up The Ghost”のカバー。

■Fuzzy Logic
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※参照情報
INTERVIEW WITH ARFAAZ KAGALWALA AKA FUZZY LOGIC
Rev100w: Money Talks EP – Fuzzy Logic
GQ Playlist: Fuzzy Logic
New Music: Alt-Metal from New Delhi and Indie Electronica from Mumbai
FUZZY LOGIC