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インドのインディー音楽専門メディア”Wild City”が、おすすめアーティストの中から新作のリリースが間近と思われる人たちをピックアップしました。単に人気だったり、彼らのおすすめというだけでなく、その中でも2015年中の新作リリースが予想されるアーティスト、ということらしい。

アルバムの発売日が公式にアナウンスされたのに、期日を過ぎてもなんにも音沙汰がない、なんてことも珍しくないインド。ニュースが欲しいメディアがやきもきする気持ちはわかります。こんな記事でアーティスト側にプレッッシャーかける(?)つもりなんでしょうか。

■Machli
Machliはベンガルール出身の4人組エレクトロアコースティックバンド。メランコリックだけれども非常にメロディックな楽曲が耳心地良い。女性ボーカルのSandhya Visvanathanの脱力した歌声も特徴。これまで音源のリリースはおろか、ベンガルール以外ではライブも開いていないものの、期待のアーティストとして紹介されることが多い彼ら。近くデビューアルバムがリリースされるそう。

Big City Harmonics
Big City Harmonicsは、プネを拠点とするエレクトロアーティスト。イギリスのFour Tetを連想させるダウンテンポなエレクトロミュージックです。以前は「Kuru」というロックバンドを組んでいたけれども、途中で今のスタイルにシフトしている。インディーミュージックの中でも、ロックよりエレクトロやEDMの需要のほうがはるかに高いインドでは、こういうアーティストは多い。Wild Cityも、今回紹介されたアーティストの中では、一番商業的に成功しそうだとしています。

■Else If
Arjun VagaleやAsh Royなどインドテクノ界のスターが在籍するユニットJalebee Cartelの元メンバーG ‘Force’ Arjunと、クラシックギタリストのPuneesh Suriが昨年結成したユニット。アートワークを一目見て日本人なら誰もが突っ込みたくなるのが、このトトロっぽいキャラ。Wild Cityの記事でも「Could that be…Totoro?」って突っ込んでいました。インド人も「となりのトトロ」知ってるんですね。。。

Klypp
Klyppは、ベンガルール出身のエレクトロユニット。2014年3月にデビューEP”Manifest”をリリース。インドのRolling Stone誌からは、「2014年にブレイクしたアーティスト」の一人に選ばれています。ちなみに2人のメンバーは、以前別々のロックバンドで活動していましたが、それぞれのバンドの活動を停止して、Klyppを始めています。本当にインドでは、ロックをやめてエレクトロっていう流れのアーティストがよく目につきます。

■Begum
デリーの人気オルタナバンドPeter Cat Recording Co.のメンバーが結成したバンド。デビューアルバム”Bagh”はドリーミーでノスタルジックな雰囲気で、オルタナロックファンの琴線に触れるサウンド。個人的にもすごい好きな一枚です。年内に予定されているというセカンドアルバムが楽しみ。

Curtain Blue
デリーの人気ロックバンド”The Circus”のフロントマンであるAbhishek Bhatiaのソロプロジェクト。Curtain Blue名義での活動を始めた理由については、バンドの人間関係がストレスだったというような発言をしています。またダンスミュージックを突き詰めたいという考えもあったよう。去年にリリースしたドイツのRobot Kochとのコラボ曲が話題になりました。こちらも結構かっこいいです。

■_RHL
インドのインディーミュージックを代表するユニットSulk StationのメンバーRahul Giriによるプロジェクト。最初のEPが出る出るといわれて久しいそうなので、年内のリリースを期待。

■Audio Pervert
Audio Pervertは、デリー出身のエレクトロアーティストSamrat Beeによるプロジェクト。制作期間2週間というアルバムのレコーディングを完了させたばかりだという。

※参照情報
WILD CITY’S MOST ANTICIPATED RELEASES OF 2015