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Nicholsonは、ムンバイのシンガーソングライター・キーボーディスト。彼の楽曲はフォークやポップスの要素も含んだエレクトロニックジャズ。2014年に28歳でデビューした直後から、期待の新人として各メディアで紹介。James BlakeやJoni Mitchell、Davi Crosbyが引き合いに出されるなど、高い評価を得た。

さらに2014年5月に実施したデビューライブは、ムンバイの人気エレクトロニックアーティストSandunesとのジョイントライブ。場所はムンバイの著名な場所であるNCPA Experimental Theatreで、チケットは完売という、これ以上ないくらい順調な滑り出しをみせている。(このシアターのキャパは300人ほど。一見たいして多くないように見えますが、小さなバーやクラブの一角での演奏が一般的なインドのインディーアーティストのライブで、この規模の会場が埋まるって滅多にないことだと思います)。

父親が集めたCDコレクションを聞きながら音楽に親しんだといい、カナダの聖フランシスコ・ザビエル大学で4年間ジャズピアノを学んでいる。Nicholson名義で自身の楽曲を発表する以外にも、本名のSohrab Nicholson名義でCMソングの作曲やフリーのフォトグラファーとしても活動している。

2014年に4曲入りのデビューEP”For What”をリリース。このEPのインタビュー記事で彼は次のように語っている。「写真を撮ることは、楽曲を作るきっかけになっている。写真から得たイメージをもとに歌詞を書いたりするし、ストーリーを描きやすくなる。このEPは、僕の周囲の人たちとの関係をベースに作った僕の日記のようなもの」。また楽曲のスタイルについては、「シンガーソングライターとしてエレクトロニックミュージックを作るのは、ダンスミュージックとは違うエレクトロニカを人々に見せたいからだ」と語っている。

さらに2015年1月には3曲入りのセカンドEP”Cold Water”をリリースしている。

こちらはデビューEPの”For What”の1曲目のPV。PVに出演している女性は、エレクトロポップデュオMadboy/Minkの女性ボーカルSaba Azad。何のつながりかと思ったら、所属エージェンシーが一緒なんですね。

ライブの時は、ドラムとシンセベース、ギターを含めたカルテット編成。デビュー直後のインタビュー記事では、「いつかBlueFrogのような伝統ある場所で演奏したい」と語っていましたが、その後実現したようです。ムンバイのBlueFrogでのライブの様子。その場で聴いたら気持ちよさそうなグルーブがでてます。

Nicholsonと、ムンバイのトラックメーカーFuzzy Logicによる、Radioheadの楽曲”Give Up The Ghost”のカバー。

■Nicholson
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※参照情報
New Singer-Songwriter Nicholson Is Part James Blake, Part Joni Mitchell
AN INTRODUCTION TO: NICHOLSON
LISTEN: NICHOLSON’S ‘COLD WATER’ EP
THE YEAR THROUGH THE EYES OF NICHOLSON