インドの”今”を知るには夜遊びをしよう!ナイトライフのススメ
というタイトルの今回の投稿ですが、伝えたいことは単に「インドのナイトライフは楽しいよ!」ということではありません。普段紹介されることが少ないインドの一面を見ることができる機会なのでオススメです、という内容。
インドのイメージといえば道端を歩く牛とか物乞いなどをはじめ、カオスでドタバタで「深夜特急」的な世界観。それはそれでその通りなんだけれども、それってインドに行った時に一番目にとまりやすい部分であるというだけなので、そういった姿だけが偏って伝えられすぎている気がします。
たとえば人気旅行ガイドブックの「地球の歩き方」。このインド版を開いてみると、デリーのページで「主なみどころ」として紹介されているのは、オールドデリーのチャンドニーチョークや寺院、マハトマ・ガンジーの墓など。
昔であればこういった場所だけでも良かったかもしれないけれども、先進国と変わらない生活をしている人たちが増えている今のインドでは、「主でないみどころ」での楽しみ方も増えています。
国民全体の平均月収が数千円というインドにおいても、日本人並かそれ以上の所得水準の人たちも一定数いるわけで、そういった人たちが集まる場所にいくことで、いわゆる「地球の歩き方」的な旅行では見られないインドに触れることができます。
どこがそういった場所にあたるかというと、一つはクラブやライブ、バーなど。場所によっては、日本人にとっても安くない額の入場料のイベントに、大学生くらいの若者が運転手付きの高級車で乗り付けるなんていう光景も。
よく経済ニュースでインドの中間層の拡大が伝えられますが、夜の音楽ライフはまさに彼らの生活の一端をみることができる場所なのです。
そこで今回は、インドで音楽を楽しめる会場やイベントをいくつかご紹介。自分で実際に行った範囲での紹介なので、まったく網羅的ではない&デリー周辺オンリーですが、実際の雰囲気が伝わればと思います。
ちなみに現地のイベント情報の調べ方ですが、自分の場合は情報誌のTime Out Indiaで現在いる都市をチェックしたり、音楽メディアのイベント情報をみたりしていました。
■BlueFrog
BlueFrogは、インドのクラブ、ライブ会場として代表的な場所の一つ。「インドの都会で質の高い演奏を楽しむ場を提供する」をミッションに2007年にムンバイで立ち上げ。今ではプネとデリーにもあります。出来た当初はジャズやブルース、R&Bなどがメインでしたが、今ではエレクトロニカやロックの比重が大きくなっています。店が出来た当初よりジャズのファン層が縮小している一方で、エレクトロニックミュージックの需要が急増しているためとのこと。今ではインド国内だけでなく、海外からも定期的に人気DJやバンドが訪れます。
BlueFrogでのイベントの様子。
写真はデリーのBlueFrog。
■Hauz Khas Village
南デリーにある商業地区で、ライブハウスやクラブ、レストラン、アパレル、などの店が密集する地域。日本人の間では「デリーの下北沢」といわれることも。メインの通りだけでなく、裏の入り組んだ小道にも店が密集しているので、行くたびに「こんな裏道にも店があったのか!」という発見があって面白い。個人的にはデリーで一番好きな場所です。女の子が好きそうな店も多く、よくブログでも紹介されてます。
・インドへ行こう♪
・GIRLS GIRLS GIRLS!! インドのブログ
音楽イベントも盛ん。ライブ専用会場というよりは、レストランやバーの一角での演奏というスタイルが一般的。店の入れ替わりが激しいですが、最近ではSummer House CaféやAntisocialといった店でのイベントをよく耳にします。
僕はといえば、Zoというイタリアンレストランの地下で毎週土曜に開かれる「Jazz A Go! Go!」というイベントが好きでよく行っていました。
■Sunburn Festival
Sunburnは、2007年に南部のリゾート都市でゴア始まったエレクトロニックダンスミュージックのイベント。ヨーロッパを中心に海外からの観客も多く、2013年の動員数は約16万人にも上るそうで、今やフジロックを上回るアジア最大級の野外フェスティバル。チケット代は8000ルピー(約1万5000円)くらいするので、周りのインド人は金持ち層ばかりです。現在ではムンバイやデリー、デリー近郊のノイダでも開かれています。自分が行ったのはノイダですが、いつか本場のゴアのイベントも行ってみたいですね。