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Nucleyaは、デリーを拠点に活動するエレクトロニックミュージックのプロデューサーUdyan Sagarによるソロプロジェクト。激しいベースラインやダブステップ、古いボリウッドソングや民謡のサンプリングといったサウンドで知られる。

2012年にデビッド・ゲッタによるインド公演のオープニングアクトを務めたほか、2013年にリリースした曲「Akkad Bakkad」が、クラブアンセムとして大ヒットしたことで、一躍知名度を上げた。

ダンスミュージックとの出会いは、高校時代に友人に勧められて聴いたケミカル・ブラザーズ。そこからタルヴィン・シンやステート・オブ・ベンガル、エイジアン・ダブ・ファウンデイションといった、アジアのアンダーグラウンドシーンのアーティストにも範囲を広げた。

1997年にインドの伝統音楽とエレクトロを組み合わせた3人組プロジェクト「Bandish Projekt」のメンバーとしてデビューする(現在は脱退)。

「デビュー当時は、国内のエレクトロニックミュージックのシーンはほぼ存在しないに等しかった。けれども今はとても盛り上がっている。あと5〜10年しっかりシーンを育てていけば、グローバルに通じるレベルになる」とNucleyaは語る。

2013年にリリースしたEP「Koocha Monster」の収録曲「Akkad Bakkad」が、EDMブームに沸くインドでヒットしクラブアンセムとなったことで、人気を不動のものとした。ちなみにこの曲のボーカルは彼の妻であるSmriti Pink Soda Choudhary。

「この曲はほとんど覚えている人がいないような古いインドの童謡を歌詞にしている。けれども実はここには政治の腐敗についてのメッセージも込めているんだ」(Nucleya)。

2013年にプネで開かれたNH7 Weekenderにてこの曲を披露した際は、9,000人もの観衆たちが「Fuck that shit!」(この曲のサビのメッセージ)と叫ぶ光景がみられた。「彼のキャリアの中でもハイライト的なシーンだった」と主要紙タイムズ・オブ・インディア紙は書いている。

また2015年には、最新アルバム「Bass Rani」をリリースしている。

■Nucleya
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※参照情報
Nucleya
Presenting: Duke Nucleya
How Nucleya Will Trace the Evolution of Electronica at Lee 125
Meet Delhi-based heavy bass Nucleya
WATCH THE BEST OF NUCLEYA’S VISARJAN LAUNCH & DOWNLOAD HIS ‘BASS RANI’ LP
NUCLEYA登場!
WILD CITY 057: NUCLEYA