バンガロールのアパートから生まれる幻想音楽、Monsoonsirenが新作リリース
またしても唯一無二な歌唱力による幻想的な世界観。期待を裏切らない出来だった。
バンガロール在住のボーカリストで、「Monsoonsiren」名義で活動するネイサン・メノンが、6曲入りのEP「Songs For The Living」をリリースした。
これまで数々のコラボ曲を共に作ってきた盟友Tom Dayとの共作だ。
抑制されたピアノをバックに、Monsoonsirenによる伸びやかで繊細なボーカルが心地よく響く力作だ。
現在20代半ばのネイサン・メノン。
彼のプロフィールによると、映画専攻の学生なものの出席数は”ゼロ”。バンガロールの自宅アパートにこもり切りで作曲やレコーディングに没頭する日々を送っているそうだ。
その圧倒的な実力の割にメディア露出が少ないのもそのせいだろうか。
彼のSNSを追っていると、各種の告知投稿に交じって、たまに情緒不安定気味なコメントがポロっと漏れ出てきたりする。
「僕なんてあなたのPCの中のmp3ファイルに過ぎない」。
日本人からみるとマッチョで男らしいキャラがもてはやされがちなインドにおいては、かなりナードに寄ったキャラクターに見える。
やっている音楽もインドの中ではかなりなマイノリティだし、居心地の悪さや生きづらさみたいなものを感じやすいのかもしれない、などと勝手な想像が膨らんでしまうのだけれど、どうなのだろう。
そのうちインタビューして、人となりや生活ぶり含め色々聞いてみたい気もする。
それにしても過去の作品はどれも圧倒的な出来なので、ぜひ試聴&ダウンロードしてみてください。
・Tom DayとのファーストコラボEP(2013年)
・ソロデビューEP(2014年)
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