インドアーティスト紹介:Tajdar Junaid

Tajdar Junaidはコルカタ出身のギタリスト・ソングライター。2013年にデビューアルバム「What Colour Is Your Raindrop」をリリースしたばかり。総勢18人のミュージシャンたちと作り上げたこのアルバムを特徴付けている点は、なんといってもウクレレのような音色がする南米の伝統楽器チャランゴを使っていること。その彼の音楽は、少し悲しげだがおとぎ話のような雰囲気が漂う。

音楽業界以外からも注目を集めているアーティストで、今年に入って立て続けに映画音楽を制作。イランを代表する映画監督モフセン・マフマルバフの「THE PRESIDENT」（2014）と、オスカー女優のEmma Thompsonがプロデュースした「Sold」（2014）に楽曲を提供した。

Soldの監督Jeffrey BrownはTajdarの音楽について、「彼が演奏するチャランゴの音は悲しげで美しい。初めて聴いた時とても心を打たれたよ」と話す。

Soldは子どもの人身売買を描いた重いテーマの映画。それだけに観客の抵抗を小さくするために、俳優の衣装をカラフルにしたり、照明や音楽を美しくすることを心がけたそう。そこでTajdarが奏でる音色は、深刻なテーマを扱う映画の雰囲気を和らげるために一役買ったのだという。

Tadjdarの音楽を聴いてみて、個人的にはオルタナロックの中に民族音楽のにおいがするという点で、アメリカのBeirutに近い印象をもちました。

こちらはデビューアルバムの一曲目「Though I Know」。