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デリーを拠点に活動する女性シンガー兼キーボーディストTarana Marwahが、デビューEP”Komorebi(木漏れ日)”をリリース。彼女は日本のアニメファンだといい、エレクトロニカの楽曲を収録した今回のEPも日本のアニメにインスパイアされて制作したそう。

若干21歳の彼女ですが、すでにインドの主要な音楽メディアに取り上げられています。Rolling Stone誌の記事「デリーの注目アーティスト4組」の一人として紹介されたほか、インドのエレクトロニカシーンを中心に扱うWild Cityでも注目の新進アーティストとして紹介。

彼女はもともとデリーを拠点とするKamakshi Khannaというバンドでキーボーディストとして活動していた。今回は日本のアニメにインスパイアされて作ったという楽曲を詰め込んだ今回のEPによってソロデビューした形になります。これまでに影響を受けたアーティストとして、ファイナルファンタジーの植松伸夫や、ヒップホップのNujabesなどの名前をあげています(インドにいながらにしてこういった日本のアーティストに通じてるあたり、かなり情報収集能力が高めですね)。「アニメはお子様向けコンテンツ」というイメージが根強いインドにおいて、アニメからの影響によって曲作りをするアーティストというのは、かなり珍しい気がします。

「子供のころからアニメがとても好きでした。兄弟と一緒に”犬夜叉”を夜にいつも観ていたのだけど、毎回サウンドトラックに夢中になってました」(Marwah)。

今回リリースされた”Komorebi”は、4曲入りのミニアルバム。静かで叙情的なエレクトロニカは、BonoboやBoards of Canadaを連想させる音景。また1曲目のタイトルが”Miyazaki’s Dream”、4曲目が”Kyoto Breeze”となっており、随所に日本語が盛り込まれています。デビューEPのタイトルや楽曲名に日本語を使うあたりから、彼女の日本フリークぶりが伝わる感じです。

■Tarana Marwah
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※参照情報
Four Delhi Acts To Look Out For
DROPBOX TALENT: TARANA MARWAH
Tarana Marwah to create two other volumes for ‘Komorebi’