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Tarana Marwahは、デリー出身のシンガーソングライター兼キーボーディスト。自身が作るエレクトロニカについて、日本のアニメや音楽による影響を公言している。2015年2月にデビューEP ”Komorebi”をリリース。この作品をきっかけに数多くの音楽メディアで注目のアーティストとして取り上げられたことで、シーンでの知名度が急速に高まっている。

現在21歳の彼女がアニメにハマったきっかけは、小さい頃に兄弟と一緒に観たテレビアニメ「犬夜叉」だという。「アニメで流れていたサウンドトラックに感動した。自分でも同じような曲を作りたいと思った」(Marwah)。

そのほかに影響を受けた日本のアーティストとして、「新世紀エヴァンゲリオン」や「BLEACH」などの楽曲を手がけた作曲家の鷺巣詩郎、ファイナルファンタジーシリーズの曲を手がけた植松伸夫、トラックメーカーNujabesなどの名前を挙げている。

「日本の音楽のどこに魅力を感じるのか?」というインド音楽メディアの質問に対して、Marwahは次のように答えている。

「日本の文化は自分にとって最も身近に感じるものの一つ。食べ物やアート、ゲーム、音楽に対する日本人のこだわりはとても魅力的ね。時々生まれる国を間違えたかもしれないなんて思う」。

まだ21歳と若いものの、デリーの音楽シーンではすでに一定のキャリアを積んでいる。カナダのTom Lee Music Academyでクラシックピアノを学んだ後、18歳からデリーの音楽シーンでセッションミュージシャンとしての活動を始めた。エレクトロユニットのTankBundや、女性シンガーソングライターのKamakshi Khannaをはじめ、複数のアーティスト、グループでキーボーディストとして活動してきた。

TankBundのEP “Inside”

Kamakshi Khanna Collectiveの演奏。左端のキーボーディストがMarwah。

そして2015年2月にはソロデビュー作となる4曲入りEP ”Komorebi”をリリースした。心象風景を表したようなミニマルなアンビエントでありつつも、日本のアニメやゲームの音楽に影響を受けたメロディアスな楽曲で、インド音楽メディアから高い評価を受けている。

今年の夏にはピアノソロとなる”Komorebi: Volume II”、さらに冬には複数のアーティストとのコラボとなる”Komorebi: Volume III”をリリースする予定だという。

「インドでエレクトロニカのプロジェクトをできる限り進めたい。”Komorebi”は今自分が全力を注いでいる作品。なるべく多くの人に届けたい。究極の目標は映画音楽の作曲家になること」(Marwah)。

「いつか日本のリスナーに曲を届けたいと思う?」との質問に対しては、「Absolutely!!!」と答えているだけに、日本での演奏が実現する日が来るかもしれない。

■Tarana Marwah
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※参照情報
New musician on the block: Tarana Marwah
TARANA MARWAH SCORES SHORT ANIMATED FILM & RELEASES A TRAILER FOR KOMOREBI
Tarana Marwah
Tarana Marwah to create two other volumes for ‘Komorebi’