日本人が聴いても格好いい!おすすめインド映画音楽10選【80年代】
実はインドの映画音楽は格好いい!ということをお伝えするためのシリーズ第2弾。前回の70年代編に続いて、今回は80年代編です。この時期欧米ではディスコミュージックが席巻しましたが、踊り好きのインド人の琴線にも触れたらしく、 ディスコアレンジの楽曲が数多くリリースされました。作曲家でいうと、R.D.BurmanやBappi Lahiriのように60年代から活躍してきた作曲家が引き続き欧米のポップミュージック色の濃いヒットソングを飛ばした。またIllaiyaraajaやRaveendranのように、インド南部のタミル映画の代表的な作曲家も活躍しました。
個人的にもインド映画音楽の中では、この年代の曲が一番耳に馴染みます。
1. 「Auva Auva Koi Yahan Nache」
80年代の大ヒット映画「Disco Dancer」(1982)の挿入歌。イギリスのニューウェーブグループThe Bugglesの代表曲「Video Killed the Radio Star」(1979)に影響を受けた曲だという。実際原曲ほぼそのまんまなフレーズがあったりして、Bugglesリスナーにとっては、どこかで聴いたことある感が時折する曲です。でもボリウッド映画っぽいアクの強さも加わっていて、聞き応えあります。
2 「I Am a Disco Dancer」
同じく「Disco Dancer」の挿入歌。インドだけでなく、アジアや中東、ロシアを含む世界的なヒットを記録したこの映画の中でも、特に人気の高い代表曲。Bappi Lahiriが作曲だけでなく、歌も担当しています。欧米のヒットソングにも影響を与えた曲で、70年代後半〜80年代前半にかけて活躍したアメリカのニューウェーブバンドDevoのヒットソング”Disco Dancer“(1988)は、この曲にインスパイアされたといいます。
3. 「Cholla Cholla Enna Perumai」
タミル映画「Alam Indah Mayam」(1981)の挿入歌で、作曲家はタミル音楽界に欧米ポップの要素を持ち込んだとされるIllaiyaraaja。
4. 「Aaiye Aap Ka Intezar Tha」
アクション映画「Taaqatwar」(1989)での曲。歌手は後に90年代にヒット曲を飛ばすことになるAnuk MalikとAlisha Chinaiです。
5. 「Jimmi Jimmi Jimmi Aaja Aaja Aaja Aaja Re Mere」
またまた「Disco Dancer」からの一曲。Adam Sandler主演の「エージェント・ゾーハン」(2008)でも使われるなど、これまた人気曲です。
6. 「Vikram」
タミル映画のアクションムービー「Vikram」の曲で、作曲はタミル映画のマエストロIlaiyaraajaです。この時代のテクノポップの雰囲気がよく出ています。主演のKamal Haasan自身が歌っています(3番目に紹介した「Cholla Cholla Enna Perumai」の人です)。
7. 「Paattu Engae」
タミルのスリラーフィルム「Poovizhi Vasalile」(1987)の曲で、作曲は同じくIlaiyaraaja。歌手はタミル映画界を代表するプレイバックシンガーK.S.Chithra。この映画自体は86年のマレーシア映画のリメイクです。
8. 「Aapke Saamne Pehli Baar」
「Dance Dance」(1987)の挿入歌で、作曲はBappi Lahiri。70年代後半のイタリアを起源とする「イタロディスコ」と呼ばれるディスコミュージックを取り入れています。歌手は90年代にポップシンガーとしてブレイクするAlisha Chinai。この映画は彼女が80年代にプレイバックシンガーとして名を売るきっかけになりました。
9. 「Cittu Kuruvi」
商業的にも成功したタミル映画「Chinna Veedu」(1985)の曲で、作曲はIlaiyaraaja。合成映像があまりに安っぽすぎて、レトロな魅力すら醸し出してます。
10. 「Disco King Disco King」
Ilaiyaraajaの曲ばかり選ぶつもりはなかったのですが、ピックした曲がまたまた彼の作曲でした。1986年のタミル映画「Isai Paadum Thendral」の曲です。
彼は非常に多作の作曲家で、手がけた映画音楽は5000曲以上に上ります。これがどれだけすごいかというと、1000曲以上の映画音楽を手がけた作曲家は、映画の歴史上でも彼以外にいないのだそうです。
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