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日本人が聴いても格好いいインド映画音楽を紹介するということで、70年代編80年代編に続いて、90年代編です。90年代といえば、シャー・ルク・カーンやサルマン・カーン、アイシュワリヤー・ラーイなど、現在のインド映画界を代表するセレブリティたちが、若手スターとして台頭してきた時代。今や貫禄ただよう彼らのあどけなさすらある姿を観ることができます。

というか「日本人が聴いても格好いい!」とうたってるこのシリーズだけど、インド音楽に耳が慣れ過ぎてきたせいで、果たして一般の日本の人にとって格好よく聞こえているものなのか、いまいち自信なくなってきたかも。。。でもある程度聴きやすくはあると思うので、インド音楽に親しむきっかけになればなと。

1.「Le Gayi Le Gayi」
ムンバイに住むダンサーたちの恋愛を描いたロマンス映画「Dil To Pagal Hai」(1997)のダンスシーン。踊っているのは、90年代に人気を博した女優カリシュマー・カプール。祖父や両親、さらに妹も映画俳優というインド映画界のサラブレッドですが、現在は実業家と結婚して引退しています。

2.「Nimbooda Nimbooda」
サルマン・カーンとアイシュワリヤー・ラーイの恋愛映画「Hum Dil De Chuke Sanam」(1999)。このダンスシーンでは、デビュー間もない頃のアイシュワリヤー・ラーイが、神がかった踊りをみせています。ミス・ワールドの称号をひっさげて97年に映画デビューした彼女ですが、この時すでにスターの風格がただよいまくってます。

3.「Ole Ole Ole」
恋愛映画「Yeh Dillagi」(1994)から。踊っているアクシャイ・クマールはこの映画で知名度を上げました。2007年には、出演映画4本を立て続けにヒットさせたことで、インド映画界を代表するスターとしての仲間入りを果たしています。

4.「Tamma Tamma」
アクション映画「Thanedaar」(1990)から。まだ80年代のディスコサウンドが残る楽曲です。出演しているサンジェイ・ダットは、ギャングや警察官などマッチョな役柄で人気を博した映画スターですが、最近ではコメディー映画への出演も増えています。インド映画協会が2008年に発表した歴代興行収入トップ100の中には、ダット主演の映画が12本も入ってます。

5.「Jumma Chumma De De」
アクション映画「Hum」(1991)でのダンスシーン。踊っているアミターブ・バッチャンは、いわずとしれたインド映画界を代表する大スター。80年代には国会議員も務めた大物です。2013年にディカプリオ主演の「華麗なるギャツビー」(2013)でハリウッドデビューを果たしています。ちなみに息子のアビシェークは、先に紹介したアイシュワリヤー・ラーイの夫。

6.「Hum Do Premee」
「Tu Chor Main Sipahi」(1996)から。安っぽい寸劇仕立てのダンスシーンですが、出演しているアクシャイ・クマールとタッブーはれっきとしたボリウッドスター。女優のタッブーは、日本でもヒットしたハリウッド映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012)で、主人公の少年パイのお母さん役で出演しているので、目にしたことがある人も多いかも。

7.「Love Rap」
アクション映画「Krantiveer」(1994)から。このダンスシーンに出ているアトゥール・アグニホトリは、90〜00年代にかけて俳優として活動した際は今一ぱっとしませんでしたが、2004年以降プロデューサーとしての活動を始めて成功しています。

7.「Chaiyya Chaiyya」
シャー・ルク・カーン主演で、日本でも2000年に公開された映画「Dil Se」(1998)から。このダンスシーンの何がすごいって、走っている列車の上でダンサーたちが一糸乱れぬ踊りをみせているとこ。インド人の踊りスキルはんぱないです。「よろずエキゾ風物ライター」のサラーム海上さんも著書の中で絶賛してました。

8.「Yaai Re Yaai Re」
ウルミラ・マトンドカールとアーミル・カーンが出演したラブコメ「Rangeela」(1995)から。女優のウルミラはこの映画で一躍スターダムに駆け上がりました。でも日本人にとっては、このダンスシーンには出ていないけれども、同じく主演のアーミル・カーンのほうが馴染みがあるかも。日本でもヒットした「きっと、うまくいく」(2009)で、自由奔放な天才青年ランチョーを演じたあの人です。

9.「O O Jane Jaana」
サルマン・カーン主演のラブコメ「Pyar Kiya To Darna Kya」(1998)のダンスシーン。裸の胸をさらけ出して踊るマッチョなカーンの踊りをみて、当時のインド女性たちはアドレナリン出まくりだったんでしょう。日本人にとっては少し暑苦しい感じですが。

10.「Koi Jaye To Le Aaye」
制作費4000万ルピーながら、興行収入4億4000万ルピーを記録したアクション映画のメガヒット作「Ghatak」(1996)から。

ちなみに今回の選曲は、こちらの記事からピックしたものです。今回紹介した以外の楽曲も紹介されているので、ぜひご覧ください。
21 Bollywood Dance Tracks From The ’90s Which Should Be On Everyone’s Playlist